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ケースワーク

しつけについて

質問

ペットの種類/品種名:犬/トイプードル
ペットの年齢:生後0ヶ月~生後2ヶ月歳
ペットの性別:オス
去勢・避妊:未
何についての相談:噛み
いつ頃からの問題:1ヶ月前から
飼育環境:室内
散歩頻度:散歩をしていない
同居動物:飼っていない
タイトル:しつけについて
相談内容:
二ヶ月半のトイプードル♂です。
うちに来て一ヶ月、トイレも割とスムーズに覚えましたが(最近は違う場所にする事が多少増えた)、噛みぐせが悩みです。
唸りながら噛みつきます。
私には歯を立てる事も無く、鼻先で足をツンとして遊んでる様子なんですが、母親はかなり痛いみたいで、遊んでるのか威嚇してるのか分かりません。
手足の他にも、ペットシーツにカーペット、ティッシュ、タオルとありとあらゆる物をかじります。
かじるだけならまだ許容範囲なのですが、食べるんです。困ります。
かじり癖防止剤(ビターアップル等)とか使ってよいものなのでしょうか?
子犬に害はないのですか?
尻尾も自分でかじりながらグルグル回ってます。興奮してリビング中走り回ります。
本も色々と読んで実践しているのですが、分かっているのかいないのか分かりません。
因みに、私は犬を飼うのは初心者です。
アドバイスを宜しくお願いします。


回答

相手はお子ちゃまです。
噛むことであなたとコミュニケーションをとろうとしているだけなのです。そして噛むと、まんまとあなたやお母様が「反応」を見せるから「コミュニケーション成立」となっているだけのこと。
また、今は心が刺激に飢えている時期。好奇心いっぱいな心を何かで満たそうとします。そして心に刺激が入って行く度に心が成長し、大人になっていくのです。

遊びたいしはしゃぎたいしじゃれつきたい。体力もたっくさん有り余っています。
なんにも心を満たす刺激が与えられない場合、楽しいことを自分から見つけ出します。結果、動くしっぽを延々と追いかけたり、ペットシーツをびりびりすると意外に面白かったり、動く人間を追いかけたり、足にじゃれついて怒られるのを楽しんだり、といった流れになります。おもちゃで遊んでいるときも、興奮しやすくすぐにうがうがと「真剣モード」になるでしょう。でも、それがお子ちゃまそのものなのです。

「拾い食い」など、手に届くものをすぐにかじる、という行為もお子ちゃまそのものの行為です。「確認作業」なのです。その子にはなにか好奇心を引かれるものがあり、確認作業として口に入れてもぐもぐしてみる。そのまま放っておき確認できればぺっと吐き出すのに、その前に人間がわんさかと口から出そうとするから「とられるの?そりゃあいやだな。じゃあ、飲み込んじゃえ!」とゴックンしてしまうのです。人間がとろうとしてしまうから、胃や腸に詰まるような大きさの固形物を飲み込んでしますのです。犬の頭は悪くはありません。自分が飲み込めない大きさのものであれば飲み込まないし、もし飲み込むのであれば、自分が飲み込めるサイズに噛みちぎっているはず。そして一旦飲み込めば、もちろん全部というわけではないですが、ほとんどのものはうんこに出てきます。

お子ちゃまを育てるというのは24時間作業のようなもので、目を離せるときがほとんどありません。
また、「お散歩」を通して「社会性を養う」ところを重点にやっていかなくてはいけません。今の時期のお散歩必要量は、時間がいくらあっても足りないくらいです。

でも、そこをしっかり行い、刺激に飢える心をたくさんの経験で満たしてやり、たくさんの運動で満足させてやれば、おうちの中での「刺激探し」がめっきり落ち着きます。おうちではなく、お外でたっくさんはしゃがせてあげてください。刺激がぎっしり詰まっているお外でのお散歩で、好奇心いっぱいの心を満たしてあげることです。
そしてお散歩を通して「あなたとコミュニケーションしている」実感がでてくるため、がむしゃらにあなたの注意を引こうとする行動(吠えたりおもちゃをしつこく持って来たり足下に絡みまくったり、など)もなくなります。

今一番大切なのは、オスワリでもビターアップルでもなんでもありません。
「お散歩」がとても大切なのです。そして心を育てて行くプロセスが必要なのです。そのように向き合って初めてその子の心が健康に育って行き、あなたとのコミュニケーションもスムーズにいくようになるのです。
今のお子ちゃまの行動はほとんど「止める」のではなく「ガイドする」のが大切なのです。

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