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ケースワーク

留守中に物を噛むことについて

質問

ペットの種類/品種名:犬/ミニチュアダックス
ペットの年齢:6歳
ペットの性別:オス
去勢・避妊:未
何についての相談:噛み
いつ頃からの問題:1年以上前から
飼育環境:室内
散歩頻度:1時間以上
同居動物:飼っていない
タイトル:留守中に物を噛むことについて
相談内容:
留守中(わたしが出社して帰宅するまで12時間ぐらい)、家の中で離しているのですが、
柱のかどやドアのかどやふちをガリガリして噛んだり、段ボールのかどを噛んでいたり、
噛む行為が非常に多いのですが、どのように対処すればやめますでしょうか?

ゲージの中に入れたまま外出すると、ゲージから出ようとして鼻の上の皮膚が剥けるまで擦り付けて血もでている状況です。
原因はひとりぼっちで12時間もお家にいるのでイライラしているのかもしれませんが、仕事を辞めることはできないので他で補っていきたいと思っています。
何か良い方法は有るでしょうか?


回答

「お留守番」→「いたずら」→「帰宅したばかりの母ちゃんに叱られる」が繰り返されたのではないでしょうか。
その行為は「分離不安」と言われるものに近いと思われますが、その分離不安症状を生み出しているのがその流れだと思っています。

誰もいなくなる→不安になる→落ち着かないので手当たり次第噛んでみたりゴミ箱をひっくり返したり排泄して自分のニオイをまき散らしたり、などして自分の心を落ち着けようとする→ある程度やり終えた後に疲れて寝る→飼い主が帰って来て無惨な現場を目撃&激怒→こってりと叱りが入る→叱られている本人は「お帰り!」と喜んで迎え出たのに「なぜか」叱られる→喜んだから叱られた?嬉しいのに叱られた?帰ってくる度になぜ叱られるの?と困惑する。

それがあっての次のお留守番からは・・誰もいなくなる→イタズラをして気を紛らわす→一度は落ち着いてねっころがる→でも帰宅する時間が近づいてくるに連れてなんだかまた叱られるのではないかと不安になって来る→もっとびりびりとイタズラをして気持ちを落ち着かせる。

このように悪循環に陥ってしまうのがあなたの状態なのではないでしょうか。

また、「一人でお留守番ができない」=「自立心が養われていない」という可能性もあるので「あなたがすべて」というその子を、他の場所であなたがいなくてももしっかりとやっていけるようにならして行くのも同時進行で大切な要素になるかもしれませんね。

本当なら鼻の上に傷を作ってしまおうとも、その状況ではケージ(サークルではなく、しっかりしている小さなキャリアーなどのバリケンネル)に入れとくのが最善策です。「イタズラ行為をさせない」「安心していられる場所/ねぐらを作ってあげる」「叱らなくてもいい状態を保つ」という意味でとても有効です。

最後に、長期間にわたりその状態で来たのであれば、なかなか「リハビリ的」には難しいという場合もあります。そういったときは「もう一人その子が世話してあげられる/一緒にいられる相手」を迎え入れる、というのも手です。あくまでも「あなたに」2頭目を飼う余裕があれば、の話ですがね。

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