HOME<犬の問題行動

MENU
ケースワーク

拾い食い

質問

ペットの種類/品種名:犬/ノーフォークテリア
ペットの年齢:1歳
ペットの性別:メス
去勢・避妊:済
何についての相談:散歩
いつ頃からの問題:1ヶ月前から
飼育環境:室内
散歩頻度:1時間以上
同居動物:飼っていない
タイトル:拾い食いについて
相談内容:
散歩中に拾い食いをしてしまいます。
信号を確認している一瞬のうちで、何を食べたのかも確認できないような素早さなんです。
拾い食いをしたらすぐに帰るというのも試していますが、もともと遠くに行っているときだと帰ることと拾い食いとの関連もわからないみたいで、効果がありません。
取り上げられないようにすぐに飲み込んだり、人間が見ていない隙を狙ったり、と悪いことだとはわかっているようなのですが。
街中では、ゴミのポイ捨てや猫に餌をやる人も多く、何時かは悪意の餌まきに出会ってしまうこともあるのではないかと不安です。
道に落ちているものを口に入れなくなるしつけってあるのでしょうか。


回答

まだ若くての拾い食い。よくありますね。
また、あなたのおっしゃる通り、「拾い食いをしたから帰る」というのはなかなか伝わりにくいメッセージです(苦笑)。

その子が拾い食いをする理由はもともと「確認作業」でした。
子犬と言うのはなにか興味そそるものがあったらまずは「口に入れてもぐもぐ確認」をするもの。人間で言えば手に触ってニオイを嗅ぐ、または幼い子は手に取ってそのまま口に入れて食べてしまう、といったところでしょうか。

確認作業をしていて、確認が終了すると大抵は「ぺっ」と吐き出すもの。
ところが人間が「何か食べた!」「こら!出しなさい!」などと躍起になって反応をしてしまうから「え?そんなにいいモノなの?じゃあ出さないで飲み込んでしまえ!」という心境にさせ、その結果「誤飲」を招くというのがほとんどの拾い食いの流れです。人間の過剰な反応がその子の拾い食いを強化してしまっている結果です。もしそうじゃなく、確認作業として見守っていれば7-8ヶ月齢には「拾い食い行為」が「子犬の成長過程行為」として納まっていたでしょうに。

拾い食いを強化してしまった今は、犬よりも先にあなたが「落ちているものに気づく事」が大切。
そして出来るだけ口が届かないようにすることです。
もしふとした瞬間にあなたより犬が先にモノを見つけてしまい口に含んでしまったときは、全く「無視」をしてください。声を挙げる事はもちろん「にらむだけ」というのもなしです。
「口に何かを入れたその行為に気づいていないかのように振る舞う」ことが重要。「完全な無視」をしてください。
あなたの反応がなく「なんだ、全くこっちを向いてくれないじゃないか。つまんないの」と口から出すときがくるはずです。
もし飲み込んだとしても、そのときも「しょーがない」と割り切ってください。犬は自分のうんこに出てこないサイズのものは飲み込みません(人間が誘発したときだけです)。もし飲み込むとしたら、うんこにでるさいずだからこそ飲み込んでいるだけ。割り切ってください。

上記をおこなうこと。
拾い食いが大人になっても続いている、と言う事は、あなたの反応がその拾い食い行為を強化しているだけなのです。

▲TOPへ戻る