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ケースワーク

夜鳴き

質問

設問1:相談されるペットの種類はなんですか? 犬:チワワ
設問2:ペットの年齢をご記入下さい。 0歳 5ヶ月
設問3:ペットの性別をご記入下さい。 オス
設問4:ペットの飼育環境を教えてください。 室内
設問5:ペットのワクチン摂取 うけている
設問6:去勢・避妊はお済ですか? 済んでいない
設問7:同居動物はいますか? 飼っていない
【相談内容】
5ヶ月になるチワワを迎えて1週間経ちました。
ブリーダーさんから、夜鳴きするけど基本は無視してと説明され、2、3日ほどで落ち着くと言われました。
覚悟はしてましたが、ひどい夜鳴きでもうくたくたです。
2、3日の我慢だと手を耳に当て夜中を過ごしますが、止む気配も無くて寝不足です。
家族も限界で、ご近所さんへの迷惑も心苦しく、夜を迎えるのがしんどいです。

昨日、23時に就寝し2時過ぎにもう限界だと思い、ゲージ横に座椅子を置き何も言わずに私が横になりました。
しばらくは興奮してましたが静かになり、私も少し寝れました。
ストレスからか、手をよく舐めてます。
ゲージ横で一緒に寝る形になってしまいましたが、また一人で寝てくれるようになってくれるのか心配です。
日中は、人の姿が見えなくなると鳴き始め、ゲージの中から出してって鳴かれても、周りの音もうるさいので無視すると寝てたりするのですが、夜は静かなので響きます。
ゲージ中にベットとトイレを置いてますが、全体がトイレと思っててベットの上でもおしっこするので、普段ベットは夜だけですが、朝見るとうんちまみれになってます。
リビングにゲージを置いているので、朝から家族の朝ご飯よりゲージの掃除が大変です。
臭いもするので、家族から食欲無いと言われてしまいました。
日中は、リビングにゲージを置き、夜は寝室にゲージを移動すべきなのか考えています。
アドバイスがあればお願いします。
長文ですみません。


回答

ペットショップで5ヶ月間もショーケースで育てられていたという環境はくせ者です。かなり心を病ませている、ということを覚悟すると良いでしょう。
これからは「リハビリ」をしていくという気持ちで臨んでくださればいいですね。

お話を聞いていると、本当に大変そうですね。

まずあなたのお家でのルールを決めることです。
そのくらいの年齢だと、「一緒に寝る」こともオプションとしてあり得ます。(一緒に寝たら悪い子になる、ということは決してありません)
今まで人肌が恋しくてしょうがないくらいだったのですから、わざわざ「ケージに寝かせる」必要はないかもしれませんね。
でも、それでも「寝るときは別々で」とするのであれば・・・

寝る時には「キャリアー」に入れて寝ること。バリケンネルなどと言われる、頑丈なプラスチックのケージ(またはクレート)に入れてください。サイズは小さすぎず大きすぎず。クレートの中で立つことができて、鼻先からお尻までの1.3-1.5倍くらいの奥行きがあれば充分です。
中には厚手のバスタオルを敷いてあげるといいでしょう。
それを使用する目的は、「クレートの中で排泄を控える」犬の習性を利用することです。自分のねぐらでは排泄を控えるのが犬。最近は「犬の習性」を忘れている子もいるので、最初数日はうんこまみれになっている可能性はあります。しかしいずれ必ず習性が呼び起こされてきますので、あまり心配しないようにしてください。
また同時に、狭いクレートで動く場所が余計にない分、安心して寝てくれるようになります。最初数日はあなたが今やってくださっているように「無視」をして「吠えても無駄」ということをしなくてはいけません。(ここでの「無視」とはそう簡単ではありません。どちらが最終的に折れるか、の根気比べとなります。吠えているからと睨みつけるのも、怒鳴るのも、すべて「反応をしてしまっている」ことになるのでタブーです)
それでとにかく「間違いのない無視」を2-3日続けること。
本来は「無視」で「自ら学習する」ことを促していきたいのですが、それでも止まらないときがあります。その時に初めて次の項目を行なってください。あくまでも「完全な無視」をしても止まらないときの方法です。
1)クレートに入れて寝かせる時にはあなたが寝ている部屋で寝かせます(無視されていることを伝えやすいから)
2)寝る前に、「投げつけるもの」を枕元にたくさん用意しておいてください(本、缶、ボトル、靴、など何でもいいです)
3)就寝する
4)吠えるのを聞き続けて10分無視する(その子に対して背中を向けているといいですね)
5)吠えやまないのを見届けてから「モノ」を思い切りクレート目がけて投げつける(できるだけクレートに当ててください。できるだけ当てて「音」を発させてください)
6)ビックリして吠えやむはず。やまなければもうひとつ「モノ」を投げつける。もし吠えやんだのであれば、そのまま「無視」を続ける
7)再び吠え始めるのを待つ
8)吠え始めたらすぐにまた「モノ」を投げつけ、「無視」をする
9)上記を繰り返していると、多くて7-8回の投げつけで完全に「諦める」はず。
10)吠えやんだ後は、吠えやんだからといって褒めてやる必要もなく、構ってあげることもなく、「そのまま朝まで放っておいて」ください。その頃までには「完全に」諦めてくれているはずです。

方法をお伝えしましたが、そしてしつこいようですが、このやり方は「あくまでも完全な無視をしてもまだなお吠え続けている場合」です。
できるだけ、「その子自身が」あなたのメッセージを学んでくれる方向に持っていきたいので、まずは「完全な無視」からもう一度やり直してみてくださいね。

頑張ってください。

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