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ケースワーク

尻尾をおいかけたり、自分の足をがじがじします。

質問

1歳になるMダックス♀を飼っています。

最近尻尾をおいかけてクルクルまわったり、
仰向けになって自分の後ろ足をふにゃふにゃ言いながらがじがじしたり、わき腹をがじがじしたりするようになりました。
夜、お散歩がおわって、犬も人間も夕飯タイムのときに多く見られる行動です。
私の膝の上や近くに来てそういう行動をします。

最初、肉球になにか異変があるのかと思って調べてみても何もありません。
それどころか、肉球をいじっているとウトウトしてしまうこともあります。
わき腹も尻尾も特に異常はみられません。
お留守番の時間が長いのでストレスかもと思って、
抱っこして話しかけたり、撫でてあげるのですが、おさまらないときもあります。
(おさまるときもあるのですが・・・)
どのようにしたらこのような行動がなくなるでしょうか?

お散歩は必ず1日2回。30分以上、公園を走ったり、お散歩したりしています。
お留守番中に、粗相をしたり普段必要以上に吠えたりということはないのですが・・・


回答

ガジガジしているために、その箇所の毛がはげて来た、とかキズを作ってしまってきている、などの症状が出なければ、その行為は単に「幸せをかみしめている」のではないのでしょうか。
もちろん、ストレスとも考えられますが、そのこの場合は「その行為」をしたらお母さんなどが反応を示すことにより強化されているだけ、という推測の方が適しているかもしれません。
行動学において、例えば赤ちゃんが親指を吸う行為、人間が爪を噛む行為など、「その行為を行なって自分の気を落ち着かせる」ためのものですよね。その行為自体が精神安定剤となっているのです。そして、自分を傷つけてまでその行為を行なうことがなければ(出血するまで親指を吸う、深爪するまで爪を噛む)特に支障はないと思われます。もちろんきっかけはストレスを感じているというものが主体にはなるかもしれませんが、それよりも「興奮を抑えるため」の行為と見て取ってよいでしょう。
その行為を強化する/しないは周りにいる者たちによって変わります。ワンコであれば特に、飼い主さんの反応を見ながら自分の行動が決まってきます。もしいつもかまわれていない子であれば、ガジガジすることにより「やめなさい」などと飼い主が反応してくれれば、「がじがじ=注意をひける」と関連づけます。ただ、あなたの場合はそこまで複雑心理ではなさそうです。ただ、お散歩後や食事時間の幸せな興奮を抑えるために「がじがじ」して気を落ち着かせているのですが、そうすると「やさしくしてくれる=幸せな時間がくる」という感じでしょうか。だからやめられないのかもしれません。
気になるのであれば、大げさな反応は示さないことです。ガジガジしているときに「かゆいかゆい」などと冗談めかしてぽりぽりしてあげたりしてみてください。決して「大丈夫??」「どうしたの??」などと神経質に反応はしないこと。そのような反応はワンコを余計に刺激してしまうからです。
ワンコの「腹見せダンス」はよくあることです。腹見せダンス中に勢い余って体をくねらせて後肢やしっぽにじゃれついていることもよくあることです。でもそのような時は大抵「幸せ」なひとときであるため、あまりご心配はなさらないように!

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